1. はじめに
「保護犬を迎えたいけれど、先住犬(または猫)がいる…」
「新しい犬と先住動物は仲良くなれるの?」
「どうやって上手に慣らしていけばいいの?」
こんな不安を持つ飼い主さんは多いと思います。
保護犬は過去の経験や性格によって環境に適応できるスピードが異なり、先住犬・猫との相性も大きく関係します。
そこで、この記事では、スムーズな導入のコツと具体的なステップを書いていきます🐶🐱
2. 先住犬・猫がいる家庭での保護犬の迎え方|成功のポイント
先住動物がいる場合、いきなり顔を合わせるのはNG!
まずは「お互いの存在を知る」→「距離を縮める」→「直接対面」の順番で進める、のがポイントです。
📌 先住犬がいる場合の流れ
- 事前準備|先住犬の性格を把握する
- 初対面は中立の場所で行う(散歩など)
- 同じ空間で過ごすが、直接接触はさせない(クレートやゲートを活用)
- お互いにストレスをかけないペースで慣らしていく
- 無理なく直接交流できるようにする
3. 先住犬と保護犬を仲良くさせる5つのステップ
先住犬がいる家庭では、焦らず慎重に進めることが大切!
特に、先住犬の「縄張り意識」や「ヤキモチ」に注意します。
🔹 ステップ1:お互いの匂いを交換する(直接会わせない)
まずは、お互いの匂いを知ることから始めます。
✅ 毛布やタオルを交換する → 先住犬と保護犬、それぞれの匂いがついた布を交換
✅ 別の部屋で過ごしながら、匂いの存在に慣れる
✅ 先住犬に「新しい犬がいるよ」と少しずつ認識させる
🔹 ステップ2:中立の場所(屋外)で初対面
室内ではなく、散歩コースや公園など、先住犬の縄張り意識が働かない場所で会わせるのがベスト!
✅ リードをつけた状態で、ゆっくり歩かせる(無理に近づけない)
✅ いきなり遊ばせず、軽くすれ違う程度にする
✅ 相手の匂いを嗅ぎたがるならOK!でも無理強いはしない
💡 NG例
❌ いきなり顔を近づける
❌ 先住犬を抱っこして「ほら、挨拶して!」と無理に接触させる
🔹 ステップ3:室内での対面(ゲートを使う)
いきなり自由に遊ばせるのではなく、ゲートやクレートを使って安全な距離を確保します。
✅ サークル越しに対面し、お互いの様子を観察する
✅ 問題がなさそうなら、同じ空間にいる時間を少しずつ増やす
✅ 遊びたそうならOK!ただし、まだフリーにはしない
この段階では、まだ一緒に遊ばせなくてOK。
お互いの存在に「安心感」を持たせるのが目的です。
🔹 ステップ4:短時間の自由な接触を試す
ゲート越しの様子が落ち着いてきたら、短時間だけフリーで接触してみます。
✅ 最初は短時間(5~10分)から始める
✅ 飼い主は必ず近くで様子を見る
✅ お互いのボディランゲージに注意する(威嚇・緊張のサインはNG)
💡 注意すべきサイン ❌ 片方の犬がしつこく匂いを嗅ぎすぎる(相手が嫌がっている)
❌ うなり声を出す・歯をむき出しにする(攻撃的になっている)
❌ 片方が逃げるのに、もう片方が追いかけ続ける(ストレスが溜まる)
🔹 ステップ5:一緒に過ごす時間を増やす
問題がなければ、徐々に同じ空間で過ごす時間を増やしていきます。
✅ 食事のときは必ず別々の場所で(フードを巡るトラブルを防ぐ)
✅ 先住犬を優先する(ヤキモチを防ぐ)
✅ お互いに安心できる「自分のスペース」を用意する
💡 ポイント
- 先住犬が「新しい犬が来たけど、安心できる」と思うことが大切!
- 保護犬にも、自分の居場所を作ってあげるとストレスが減る
4. 先住猫と保護犬を仲良くさせるには?
犬と猫は、習性が違うため、さらに慎重な導入が必要です。
🔹 先住猫と保護犬の適応ステップ
1️⃣ まずは「匂い」を交換する(ゲート越しに存在を認識させる)
2️⃣ 猫が安全な場所に逃げられるようにする(高い場所を確保)
3️⃣ 犬が猫にしつこくしないように監視する
4️⃣ 猫がリラックスしている様子なら、短時間の接触を試す
🐱 先住猫のストレスを最小限にするのがカギ!
→ 「犬と会わせたら猫が家出した!」というケースもあるそうです。
5. 先住犬・猫がいる家庭での注意点
✅ 保護犬は過去のトラウマがある場合も。先住犬と無理に仲良くさせない!
✅ 最初は「お互いを知る期間」と考えて、スローペースで進める
✅ 食事の時間は必ず分ける(フード争いのトラブルを防ぐ)
✅ お互いのスペースを確保する(無理に1つの部屋で過ごさせない)
✅ 先住犬・猫を優先して接する(新しい子が来ても安心感を与える)
6. まとめ
「先住犬や猫がいるから、保護犬を迎えるのが難しそう…」と思うかもしれません。
でも、正しいステップで導入すれば、無理なく共存できる可能性が高まります!
保護犬は、「これからどう接していいかわからない」状態です。
焦らず、ゆっくりとお互いの関係を築くことが大切!
もし先住犬・猫がいる家庭で保護犬を迎える場合は、スモールステップを意識して、安心できる環境を作ってあげましょう!🐶🐱💕