保護犬を迎えたとき、ハーネス選びで失敗する人が多いです。
「とりあえず安いやつで良いか」と思って買ったら抜けた、サイズが合わなかった、嫌がって装着できない——よく聞く話です。
私はいっちゃん(雑種・21kg)を迎えてから、ラフウェア→ユリウスケーナイン→zee.dogと3種類を実際に使ってきました。
結論を先に言うと、機能面だけで選ぶならユリウスケーナインが最強です。ただ、柄が少しダサい。それだけの理由でzee.dogに変えました。
この記事では、3つのハーネスを実際に使って感じたこと、保護犬にハーネスが必要な理由、そしてサイズの選び方まで正直に書きます。
保護犬にはなぜハーネスが必要か
首輪でもいいんじゃないかと思う人もいると思います。でも保護犬の初期は、ハーネスを強くすすめます。理由は2つです。
理由①:脱走リスクが段違いに下がる
保護犬が最も脱走しやすいのは迎えてから最初の1〜2週間です。慣れない環境で何かに驚いたとき、パニックになって予想外の動きをします。
首輪は引っ張った拍子に抜けることがあります。特に首が細い犬、痩せている犬は要注意。ハーネスは体全体で固定するので、首輪より格段に抜けにくい。
理由②:体への負担が少ない
首輪で引っ張ると首に衝撃が集中します。保護犬は散歩に慣れていない子も多く、リードをうまく使えないうちは引っ張り合いになることも。ハーネスなら体全体に力が分散されます。
慣れてきて散歩が安定してきたら首輪との使い分けもアリですが、最初の数ヶ月はハーネス一択でいいと思います。
3つのハーネスを使って感じたこと
1本目:ラフウェア

保護犬を迎えるにあたって最初に選んだのがラフウェアです。ちばわんからお勧めされたという点が一番大きい理由です。
実際に使った感想:
保持力は申し分なし。いっちゃんが引っ張っても全然ズレない。素材もしっかりしていて耐久性も高い。アウトドアでも使えるタフさがあります。金具が頑丈なのに軽量な素材で、犬にあたっても冷たく感じにくい素材です。他のメーカーで同じものを見たことがなく、特徴的だと思います。
ただ、バックルが3箇所ありました。
毎日の散歩のたびに3箇所留めて、帰ってきたら3箇所外す。慣れればそれだけの話ですが、朝の忙しい時間にこれが地味にストレスでした。いっちゃんもじっとしていないので、バタバタしながら3箇所留めるのが面倒になってきた。
機能に不満はなかったけど、「もっと着脱が楽なものにしたい」と思い始めました。
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2本目:ユリウスケーナイン IDCパワーハーネス
着脱の楽さを求めて次に選んだのがユリウスケーナインです。
ハンガリー発のブランドで、警察犬・軍用犬にも使われている本格派。日本でもドッグトレーナーや保護犬の引き渡し時に使っている団体が多い、業界標準みたいなハーネスです。
実際に使った感想:
これは正直、機能面では最強だと思います。
装着が一瞬で終わります。背中のバックルを1箇所留めるだけ。ラフウェアの3箇所から一気に1箇所になって、朝の散歩準備がストレスゼロになりました。
保持力もラフウェアに劣らない。21kgのいっちゃんが引っ張っても全くズレない。ハンドルが背中についていて、いざというときに犬を素早く引き寄せられるのも地味に便利です。
サイドのマジックテープ部分に自分でパッチを貼れる仕様になっていて、名前や連絡先を入れられるのも保護犬の脱走対策として合理的です。
唯一の不満:デザインがダサい。
機能は最高。でも正直、見た目が業務用すぎる。「この犬、訓練されてます」みたいな雰囲気が出てしまって、おしゃれに散歩したいという気持ちには応えてくれませんでした。
使っている人がとにかく多いのも気になりました。公園に行くと同じハーネスばかり。被りたくなかった。
それだけの理由で変えました。機能への不満はゼロです。
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3本目(現在):zee.dog LY HARNESS サイズM

今使っているのがzee.dogのLY HARNESSです。
zee.dogはブラジル発のペット用品ブランドで、日本ではまだそこまで広まっていません。公園でもほぼ見かけない。それが選んだ理由のひとつでもあります。
実際に使った感想:
まずデザインが圧倒的にいい。柄のバリエーションが豊富で、他の犬と被らない。散歩のたびに「そのハーネスどこの?」と聞かれます。
着脱もシンプルで問題なし。素材は軽くて通気性が良く、いっちゃんが夏場でも嫌がらない。
保持力はケーナインには少し劣りますが、普段の散歩では全く問題ないレベルです。引っ張り癖が強い大型犬には物足りないかもしれませんが、いっちゃんは散歩に慣れてきているので今はこれで十分です。
気になる点: 国内の実店舗では買えないことが多く、基本はオンライン購入になります。サイズ交換が必要になったときのやりとりが少し手間です。
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3つを比較してわかったこと
| ラフウェア | ユリウスケーナイン | zee.dog | |
|---|---|---|---|
| 着脱のしやすさ | △(バックル3箇所) | ◎(1箇所) | ◎(1箇所) |
| 保持力 | ◎ | ◎ | ◯ |
| デザイン | ◯ | △ | ◎ |
| 価格 | 高い | 中 | 高い |
| 日本での入手しやすさ | ◯ | ◎ | ◯ |
| 被り率 | 低め | 高い | 低め |
結論:
- 簡単装着 → ユリウスケーナイン
- デザインも大事 → zee.dog
- 引っ張り癖が強い・保護直後の不安定な時期 → ラフウエア
保護犬を迎えた直後の「とにかく安全に」という時期はラフウエアが最適解だと思います。慣れてきてからデザインで選ぶのがzee.dogという使い分けが個人的にはおすすめです。
保護犬のハーネスの選び方【サイズが一番重要】
どのハーネスを選ぶにしても、サイズだけは絶対に外さないでください。
サイズが合わないハーネスは、大きすぎれば抜けるリスクがあり、小さすぎれば犬が苦しい。どちらも散歩中の事故につながります。
測るべき場所
胴まわり(胸囲): 前足の付け根すぐ後ろをぐるっと一周。ハーネスのフィット感を決める最重要寸法です。
首まわり: 首の根元をぐるっと一周。ハーネスによっては首部分のサイズも関係します。
体重: 参考値として使いますが、同じ体重でも体型は犬によって全然違うので、必ずメジャーで実測してください。
サイズを測るコツ
指2本が入るくらいの余裕をもって測ります。ぴったり測ると装着時に苦しくなります。
保護犬の場合、迎える前に団体スタッフに「首まわりと胴まわりの大きさを教えてもらえますか?」と確認しておくのが一番確実です。
いっちゃんのサイズ参考(体重21kg・雑種)
zee.dog LY HARNESSでサイズMを使用しています。購入前にサイズ表と照らし合わせて選びました。大型犬はMとLの境界線あたりになることが多いので、迷ったら大きめを選んで調整するほうが無難です。
ハーネスに関するよくある質問
- Q保護犬が最初からハーネスを嫌がる場合は?
- A
無理に装着しようとしないでください。まずハーネスを犬の近くに置いて、においを嗅がせるところから始めます。おやつを使って「ハーネス=いいことがある」という経験を積ませてから装着を試みてください。
- Q首輪とハーネスは両方必要?
- A
保護直後は両方あると安心です。散歩時はハーネスをメインに使い、迷子札は首輪につけておく。万が一ハーネスが外れても首輪と迷子札があれば安全です。
- Qハーネスはいつ外せばいい?
- A
室内では外してあげてください。ハーネスをつけたままだとストレスになる犬もいます。散歩のたびに着脱する習慣をつけておくと、犬も「これをつけたら散歩」と学習して装着を嫌がりにくくなります。
- Q引っ張り癖がひどい場合のハーネスは?
- A
フロントクリップ(胸側にリードをつける)タイプのハーネスが引っ張り対策に効果的です。リードを胸側につけると引っ張ったときに自然と方向転換させる効果があります。ラフウェアのフロントレンジはその設計になっています。
まとめ
3種類を実際に使ってきた結論は、ハーネス選びは「その時期の犬の状態」と「飼い主の優先順位」で変わるということです。
保護直後の不安定な時期 → 保持力と着脱のしやすさが最優先 → ユリウスケーナイン 生活が落ち着いてきた → デザインや軽さも考慮できる → zee.dogなど
機能とデザインを両立したい、使っている人が少ないものがいい、という方にはzee.dogはかなりおすすめです。ただ、いっちゃんに聞いたらケーナインの方が好きかもしれない。そこだけは今もちょっと申し訳ないと思っています。
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