1-7.シニア犬の保護犬ってどんな犬?

1.保護犬の基礎知識

はじめに

保護犬と聞くと、子犬や若い成犬を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、実際にはシニア犬(高齢犬)も多く保護され、新しい飼い主を待っています。

シニア犬は、落ち着いた性格で手がかからない一方で、健康管理が重要なポイントになります。
「シニア犬ってどんな犬?」「若い犬とどう違うの?」と思う方に向けて、シニア犬の特徴やメリット・デメリット、どんな飼い主に向いているのかを詳しく解説します。

1. シニア犬の定義とは?

シニア犬とは、一般的に7歳以上の犬を指します。ただし、犬種によって老化のスピードが異なるため、シニア期の始まりは犬によって違います。

✔ 小型犬(チワワ、トイプードルなど) → 7〜8歳頃からシニア期
✔ 中型犬(柴犬、コーギーなど) → 6〜7歳頃からシニア期
✔ 大型犬(ゴールデンレトリバー、ラブラドールなど) → 5〜6歳頃からシニア期

シニア犬になると、活動量が減り、代謝が落ちるため、健康管理が重要になります。

2. シニア犬の生活スタイル

シニア犬は若い犬とは違い、落ち着いた生活を好む傾向があります。

(1) 運動量は控えめ

✔ 長時間の散歩より、短時間でゆっくり歩く方が好き
✔ 激しい運動は避け、関節への負担を考慮する
✔ 遊ぶのは好きでも、頻繁に走り回ることは少ない

(2) 食事は消化しやすいものを

✔ 年齢に合わせたシニア用フードを選ぶ
✔ 歯の状態によっては、やわらかい食事が必要になることも
✔ 肥満になりやすいため、適量を与える

(3) 睡眠時間が長くなる

✔ 1日の大半を寝て過ごすことが多い
✔ 静かで落ち着ける環境を好む

3. シニア犬のメリット

(1) 落ち着いた性格で飼いやすい

✔ 無駄吠えが少なく、しつけられている場合が多い
✔ 子犬のようにやんちゃではないため、家の中を荒らさない

(2) 留守番ができる

✔ 子犬のように寂しがることが少なく、留守番ができる
✔ 仕事で家を空ける時間が長い人でも飼いやすい

注意)子犬と比較した場合です。個々の性格、それまでの育てられ方にもよるため、どの犬にも当てはまるわけではありません。

(3) 人に寄り添うのが得意

✔ 穏やかな性格の子が多く、一緒にいる時間を大切にする
✔ 老犬ならではの落ち着きがあり、飼い主に安心感を与えてくれる

4. シニア犬のデメリット

(1) 健康管理が必要

✔ 関節の弱り、視力や聴力の低下がある場合が多い
✔ 病院へ行く回数が増える可能性がある

💡 注意点

  • 「関節が弱っているため、床に滑り止めマットを敷いています。」
  • 「定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見ができました。」

(2) 長期間一緒に過ごせるわけではない

✔ すでに高齢のため、一緒に過ごせる時間が限られている
✔ 10歳以上の犬を迎える場合は、数年でお別れが来る可能性がある

5. シニア犬が向いている飼い主

✔ 犬と落ち着いた生活を送りたい人
✔ 初心者でしつけが不安な人
✔ 長時間の散歩が難しい高齢者
✔ 共働きで日中家を空けることが多い人

6. シニア犬を迎える際のポイント

✔ 健康状態をしっかり確認する(関節・内臓・視力・聴力)
✔ 床に滑り止めマットを敷くなどの環境整備をする
✔ 定期的な健康診断を受ける
✔ 愛情を持って、最後まで一緒に過ごす覚悟を持つ

7. まとめ

シニア犬の保護犬は、落ち着いた性格で飼いやすく、初心者や高齢者にも向いているというメリットがあります。一方で、健康管理の負担やお別れの時期が近いことも考慮する必要があります

しかし、短い時間でも深い絆を築けるのがシニア犬の魅力です。
もし、「穏やかで優しい犬と暮らしたい」と思うなら、ぜひシニア犬の保護犬を迎えることを検討してみてください!

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