はじめに
保護犬を探す際、さまざまな犬種で迷います。
アプリなどで探す際には犬種でも探すことができるので、
私が探す際にも、最初は知っている犬種で検索をかけていました。
ペットショップでは純血種が主流ですが、保護施設には雑種犬も多く、新しい飼い主を待っています。
「雑種犬と純血種の違いって何?」
「どちらが飼いやすいの?」
このような疑問を持つ方に向けて、雑種犬と純血種の特徴や、保護犬の多様性の魅力を解説します。
1. 雑種犬と純血種の定義とは?
(1)雑種犬の定義は定められていない
雑種犬には、明確な公式定義がないのが実情です。
しかし、日本の法律や動物関連機関では、以下のように分類されることがあります。
- 日本動物愛護管理法(環境省)では、犬種登録されていない犬を「雑種犬」とする。
- 国際畜犬連盟(FCI)では、血統が証明されていない犬は「雑種」と分類。
- 動物病院や自治体では、「犬種不明」や「MIX犬(ミックス)」という表記を使うこともある。
おおまかに書くと、このように書けるかな、と思います。
✔ 純血種:特定の犬種同士を交配させ、血統を保った犬
✔ 雑種犬:異なる犬種同士の交配によって生まれた犬
(2)一般的な雑種犬の分類
ミックス犬3つのタイプ
雑種犬には、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
- 純血種同士のミックス犬
- 例:ラブラドール×プードル(ラブラドゥードル)、チワワ×ダックス(チワックス)
- 近年では「デザイナーズドッグ」として意図的に交配されるケースも多い。
- 純血種と雑種のミックス犬
- 例:柴犬×雑種、レトリバー系×雑種
- 片方の親犬が純血種で、もう片方が雑種のケース。
- 完全な雑種犬(複数世代にわたり混血)
- 例:野犬の子犬、地域に根付いた雑種犬(沖縄の「琉球犬」など)
- どの犬種の血が入っているのか不明なことも多く、外見のバリエーションが豊か
ミックス犬の種類
代表的なMIX犬の種類を紹介します。
1. 小型犬のMIX犬
小型犬のMIXは、愛玩犬として人気が高く、室内で飼いやすいのが特徴です。
MIX犬の名前 | 親犬の組み合わせ | 特徴 |
---|---|---|
チワックス | チワワ × ダックスフンド | 短足で胴長の体型、活発で甘えん坊 |
マルプー | マルチーズ × トイプードル | ふわふわの毛並み、賢くしつけやすい |
ポメプー | ポメラニアン × トイプードル | くるくるの毛、元気で遊び好き |
ヨーチー | ヨークシャーテリア × チワワ | 小柄で愛らしく、飼い主に忠実 |
シープー | シーズー × トイプードル | 毛が抜けにくく、おっとりした性格 |
2. 中型犬のMIX犬
中型犬MIXは、適度な運動量と賢さを兼ね備えた犬が多いのが特徴です。
MIX犬の名前 | 親犬の組み合わせ | 特徴 |
---|---|---|
シュナプー | ミニチュアシュナウザー × トイプードル | 賢く、警戒心が強い |
ボーダーポメ | ボーダーコリー × ポメラニアン | 運動好きで活発、賢くしつけやすい |
コッカープー | アメリカンコッカースパニエル × トイプードル | 甘えん坊で活発、毛が抜けにくい |
柴ビー | 柴犬 × ビーグル | 俊敏で活発、人懐っこい性格 |
フレンチブルピット | フレンチブルドッグ × アメリカンピットブル | 筋肉質で力強く、人懐こい |
3. 大型犬のMIX犬
大型犬のMIXは、温厚で愛情深い性格の犬が多いのが特徴。
MIX犬の名前 | 親犬の組み合わせ | 特徴 |
---|---|---|
ラブラドゥードル | ラブラドールレトリバー × プードル | 賢く、人懐っこい、アレルギー対応犬としても有名 |
ゴールデンドゥードル | ゴールデンレトリバー × プードル | 穏やかで社交的、毛が抜けにくい |
シェパードハスキー | ジャーマンシェパード × シベリアンハスキー | 体力があり、警戒心が強い |
マスティフラブ | マスティフ × ラブラドール | 巨大な体格、優しく穏やかな性格 |
セントダニエル | セントバーナード × グレートデーン | 巨大で穏やか、のんびり屋さん |
2. 純血種の特徴
(1) 外見や性格が安定している
✔ 血統が管理されているため、成長後のサイズや毛色が予測しやすい
✔ 犬種ごとの性格の傾向がはっきりしている(例:ゴールデンレトリバーは温厚、柴犬は独立心が強い)
(2) 目的に応じた犬種が選べる
✔ 狩猟、牧畜、家庭犬など、用途に特化した犬種が多い
✔ 番犬や盲導犬としての役割を果たせる犬種もいる
(3) 遺伝的疾患のリスクが高い
✔ 近親交配の影響で、特定の病気にかかりやすい犬種がいる
✔ 例:ダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすい、シベリアンハスキーは白内障のリスクが高い
3. 雑種犬の特徴
(1) 健康で丈夫な体を持つ
✔ 遺伝的に多様性があるため、病気に強い個体が多い
✔ 寿命が長い傾向がある(平均寿命:13~15年)
💡 実際のデータ(米国の研究による平均寿命)
- 純血種の平均寿命:11年
- 雑種犬の平均寿命:13~15年
(2) 個性的な見た目と性格
✔ 同じ雑種犬でも、一頭ごとに毛色や顔つきが違う
✔ 性格もユニークで、どのように成長するか楽しみがある
(3) しつけの難易度は個体差がある
✔ 親犬の性格が異なるため、しつけのしやすさにばらつきがある
✔ ただし、多くの雑種犬は知能が高く、適応能力に優れている
4. 保護犬の多様性とは?
保護施設にいる犬は、純血種・雑種犬どちらもいるのが特徴です。
✔ ペットブームの影響で、純血種の犬が捨てられるケースも多い
✔ 雑種犬は、外見や性格がユニークで新しい発見がある
✔ どんな犬も、新しい家族として迎えればかけがえのない存在になる
5. 純血種と雑種犬、どちらを選ぶべき?
項目 | 純血種 | 雑種犬 |
---|---|---|
予測しやすさ | 成犬になったときのサイズや性格がわかりやすい | 予測が難しいが、それが魅力 |
健康面 | 遺伝疾患が出やすいことがある | 病気に強く、長生きしやすい |
しつけ | 犬種ごとの特性に合わせて対応しやすい | 個体差が大きく、柔軟な対応が必要 |
個性 | 一定の外見・性格が保たれる | 外見も性格もユニーク |
6. まとめ
✔ 純血種 → 目的に合わせた犬種を選びたい人向け(盲導犬・番犬・小型犬希望)
✔ 雑種犬 → 健康で個性的な犬を迎えたい人向け
保護犬は、雑種犬も純血種もどちらも存在し、新しい飼い主を待っています。
どちらを選ぶかは、ライフスタイルや飼育環境に合わせて検討することが大切です。
ぜひ一度、保護施設や譲渡会に足を運んで、実際に犬と触れ合ってみてください!