4-8「保護犬 トライアル 失敗」で検索してきた人へ

trial 4.保護犬譲渡の体験談

1. このページを開いたあなたへ

「保護犬 トライアル 失敗」
この言葉で検索してたどり着いてくれたあなたに、まずは「来てくれてありがとう」と伝えたいです。

私も、保護犬譲渡申込まで約1年、何度この言葉を検索したか分かりません。
うまくいってるように見える他の人の体験談を読んでは、本当に大丈夫かな、と心配していました。

結論から言うと、私は保護犬を迎えることを選びました
でも、最初から「うまくいく」と思えたわけではありません。
むしろ、「これ…ダメかも」「合ってないのかも」と思った瞬間も何度もありました。

この記事では、「失敗しかけたかもしれない」私のトライアル体験を正直に書いてみます。
それが今、同じように悩んでいる誰かの、ちょっとした安心材料になればうれしいです。

2. 私のトライアル中の「うまくいってなかった」こと

うちに来てくれた保護犬(いっちゃん)は、生後7か月の雑種の女の子でした。
おとなしくて、ビビりで、ちょっと甘え下手。
でも最初は「その子らしさ」さえ、ほとんど見えなかったんです。

家の中でまったく動かない

クレートに入ると全く外に出てこない。
出てきた時も、水を飲んだら、すぐにクレートに引っ込んでしまいました。

「探検したりしないの?」

「犬って、もっと歩き回るのかなと思ってたんだけど…」

そんなふうに、勝手に想像していた“犬らしさ”がまったく見られなくて戸惑いました。

散歩は、行こうとすると隠れる

ハーネスを見せると、ソファの後ろにスッと隠れる。

「この子、散歩嫌いなのかな?」

「散歩に出るのに、こんなに時間がかかるなんて大変!」

と、正直に言えば思いました。

フードを食べない時がある

最初の数回は、においを嗅いで終わり。
食べないまま時間が過ぎていくと、「このままずっとこうだったらどうしよう」と不安に。

表情が読めない

私を見ているのか、見ていないのか。
警戒しているのか、諦めているのか。
「距離が縮まっている」と実感はあったものの、動画で見るような、犬と楽しく遊ぶような展開には程遠かったです。


3. それでも続けられた理由

今振り返ると、「うまくいった」と思える理由はいくつかあります。
でも、当時は“前向きな確信”というより、「そうするしかなかった」感じに近かったです。

「こうすればいい」じゃなくて「今日は○○できた」に目を向けた

  • 初めてハーネスを付けてくれた日
  • 初めてソファの上に乗ってきた日
  • 初めて家でトイレができた日

そんな小さなことを「うれしい」と思うようにしました。
「まだこれができない」より「これはできた」のほうが、気持ちがちょっと楽だったからです。

Youtube動画の言葉に支えられた

「フードは無理して食べさせなくても大丈夫」
「散歩は距離じゃない。クンクンしているだけで満足。」

そんなふうに言ってもらえて、気持ちが楽になったことを覚えています。


4. いま、同じ気持ちのあなたへ

もしあなたが「うまくいってないかも」「この子とは合わないのかな」と思っているなら、
その気持ちは決してあなただけのものじゃありません。
私も、そんなふうに感じながら、それでも少しずつ「この子と暮らす形」を作っていきました。

うまくいく・いかないって、誰かが決めるものじゃなくて、
“あなたとその子だけのリズムを見つけていく”ことが大切なんだと思います。

時間がかかることを、焦らず受け止めてくれる人がいるからこそ、犬たちは心を開いてくれる。
そう信じて、今日1日だけでも、無理なく過ごせたら十分です。

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