トライアル1日目|保護犬いっちゃんが我が家にやってきた日【初日のリアル記録】

体験談4 保護犬譲渡の体験談

トライアル初日は、ずっと楽しみにしていたはずなのに
当日の朝は不思議と緊張していました。

「本当に大丈夫かな」「いっちゃんが怖がったらどうしよう」
「ご飯を食べてくれなかったら?」

準備は万端のはずなのに、頭の中はそんな不安でいっぱいでした。

この記事では、いっちゃんが我が家に来た初日の
朝から夜までの出来事を全部正直に書きます。

・ボランティアさんが犬を連れてきた時の流れ
・いっちゃんの初日の様子(怖がり方・食事・夜)
・初日にやってよかったこと・やらなければよかったこと
・トライアル初日に焦らないための心構え


ボランティアさんが家に来た【午前中の流れ】

約束の時間、ボランティアさんがいっちゃんを連れて
我が家に来てくれました。

玄関を開けた瞬間、いっちゃんは抱っこされた状態で
ものすごく緊張した顔をしていました。
見学の時とは全然違う、固まった表情でした。

「あ、この子今すごく怖いんだな」とすぐわかりました。

家の中に入ってもらい、ボランティアさんから
以下のものを受け取りました。

・医療記録とマイクロチップの書類
・今まで食べていたドッグフードとおやつ(少し分けてもらった)
・トライアル期間中の注意事項が書かれた契約書

契約書にサインをして、
トライアル中の基本ルール(緊急時の連絡先・報告の頻度など)を
確認しました。

この手続きが終わると、ボランティアさんはいっちゃんに
「新しいおうちだよ、頑張ってね」と声をかけて帰っていきました。

その瞬間から、本当の意味でトライアルが始まりました。


ボランティアさんが帰った直後【いっちゃんの様子】

ボランティアさんが帰ると、いっちゃんはリビングの隅に
固まったまま動きませんでした。

部屋をウロウロするわけでもなく、
ただじっと同じ場所に座って、家族全員を
交互に見ていました。

呼んでも来ない。
おやつを差し出しても、鼻で匂いを嗅ぐだけで食べない。
近づくと少し後ずさりする。

「懐いてくれるかな」という不安が
一気に現実になった瞬間でした。

でも後から思えば、これは当然の反応でした。
見知らぬ家、知らない匂い、知らない人間。
いっちゃんにしてみれば、すべてが初めての環境です。
怖くて当然なんです。


初日にやってしまった「失敗」

正直に書きます。
初日、私たちはやりすぎました。

「早く慣れてほしい」という気持ちから、
家族全員がいっちゃんの周りをうろうろして、
代わる代わる声をかけたり、触ろうとしたりしていました。

今思えば、完全に逆効果でした。

いっちゃんの目線から見ると、
「知らない人間5人が自分の周りをぐるぐるしている」
という状況です。
そりゃ怖い。

ボランティアさんから後で言われたのが
「最初の数日は、なるべく普通に生活してください。
犬を特別扱いしすぎず、いつも通りの空気感で過ごすのが一番です」
という言葉でした。

初日にやるべきことは「構うこと」ではなく
「安心できる空間をただそこにある状態にすること」でした。


初日のご飯【食べなかった】

夕方、ご飯の時間になりました。

ボランティアさんからもらったフードと同じものを
同じ量でフードボウルに入れて、いっちゃんの前に置きました。

結果:食べませんでした。

においを嗅ぎに来て、少し舐めて、またリビングの隅に戻っていきました。

焦りました。
「体調が悪いのかな」「ストレスで食欲がなくなった?」と
心配しましたが、これも後で調べたら保護犬の「あるある」でした。

環境が変わると、最初の1〜3日は食欲が落ちる犬が多いそうです。
無理に食べさせようとせず、時間になったら置いて、
食べなければ下げる。そのくりかえしでいいと教えてもらいました。

いっちゃんが初めてしっかりご飯を完食したのは
3日目のことでした。

初日の夜【眠れなかった】

夜になっても、いっちゃんはクレートに入りませんでした。

リビングの端のほうで丸くなって、
目だけこちらを向いている状態。

私たちも「クレートに入れなければ」と思わず、
そのままリビングで自由にさせておくことにしました。

消灯後も、しばらくはゴソゴソと動く気配がしていました。
私自身も、ちゃんと眠れたのか記憶がないくらい
気にしながら夜を過ごしました。

朝起きたら、いっちゃんはクレートの隣で丸まって寝ていました。
クレートの中ではなかったけど、
クレートの近くで自分の場所を見つけていたんだと思います。

「ああ、一晩乗り越えた」と思いました。


初日を終えて気づいたこと3つ

「慣れさせよう」と焦らないこと

初日に懐かせようとするのは無理です。
犬にとって初日は「情報収集の日」です。
ただそこにいて、怖くない存在だと少しずつ伝えていくだけでいい。

ご飯を食べなくてもすぐ心配しなくていい

1〜2日食べなくても健康上の問題はほぼありません。
3日以上食べない、水も飲まないという場合は
ボランティアさんに相談してください。

想像より静かな1日になる

「吠えまくるかも」「暴れるかも」と思っていましたが、
いっちゃんは終日ほとんど声を出しませんでした。
緊張している犬は、むしろ静かにじっとしていることが多いです。


まとめ|トライアル初日は「何もしない勇気」が大事

初日を振り返ると、一番大切だったのは
「この子のペースを尊重すること」でした。

慣れてほしいという気持ちはわかります。
でもそれは人間側の都合です。

いっちゃんにとって、見知らぬ家で見知らぬ人間に囲まれた初日は、
ものすごく勇気がいる一日だったはずです。

翌日、翌々日と少しずつ変化が出てきます。
次の記事では、トライアル2日目の様子を書きます。


▼ 次に読む
👉[4-4. トライアル2日目|保護犬の変化と小さな成長]
👉[4-2. トライアル前のリアル|準備リストと費用]
👉[保護犬が震える・怖がる 原因と対処法](※作成予定)

この記事を書いた人

HAYATO|元保護犬いっちゃんの飼い主

2023年、生後2ヶ月で保健所に収容されたいっちゃんを保護団体から譲渡してもらい、東京で一緒に暮らし始める。

保護犬を迎える前の不安・慣れるまでの苦労・都内でのお出かけスポット探しを、すべてリアルに体験してきた飼い主として、「迷っている人」「飼い始めた人」に役立つ情報を発信中。

📍 東京在住
🐾 いっちゃん(雑種・推定2023年生まれ・元保護犬)
📝 保護犬を迎えてからの実体験をもとに記事を執筆
🏞️ 週3〜4回、都内公園を中心に実地取材

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