2-3.保護犬を迎える前に家族で話し合うべきこと|チェックリスト付き

保護犬を迎える前に家族で話し合うべきこと 2.保護犬を迎える準備

はじめに

「保護犬を迎えたい!」と思っても、家族全員が同じ気持ちでなければ、迎えることは難しいです
特に、初めて犬を飼う場合や小さな子どもがいる家庭では、事前にしっかり話し合いをしておくことが大切です。とはいえ、なんとなく、飼いたいよねー見たいな話し方だと結局、誰か1人に負担がのしかかることになります。

そうならないように、この記事では、保護犬を迎える前に家族で話し合うべき具体的なポイントを詳しく解説します!🐾


1. 家族全員が「犬を飼う覚悟」があるか確認する

保護犬を迎えるということは、その犬の一生を家族として支える責任を持つということ。
まずは、以下のポイントについて家族全員で話し合いましょう。

  • 犬は10年以上生きることを理解しているか?
  • 家族全員が犬を飼いたいと思っているか?(苦手な人はいないか?)
  • 犬にかかる費用(月1万~3万円+医療費)を負担できるか?
  • 家族全員が犬の世話に協力できるか?

📌 NGパターン 

下記のような発言が家族から出た場合、説明をしたり、一緒に調べたりしてください。

❌ 「最初だけ可愛がって、あとは誰かに任せるつもり」
❌ 「お金がかかることを知らなかった」
❌ 「犬が苦手な家族がいる」

私たちの場合は、家族で犬派、猫派、爬虫類派に別れました。
それからしばらく話し合いを続け、犬派が勝ちました。

💡 話し合いのコツ

犬を迎えたら何年くらい一緒にいられるのか?
犬も歳をとると、介護が必要になる場合があります。
人と同様に痴呆になると、吠えなかった犬が吠えるようになることもあります。

・犬を家族に迎えることで、生活がどのように変わるのか?
1)飛行機を使った長期旅行に行けない
ペットホテルがあるので、行けることは行けます。
ただ、犬自身にとってはストレスは少なからずかかるので、最初からペットホテルありきで考えることはやめた方が良いです。

飛行機に犬を乗せる場合、一部の航空会社を除くと、貨物扱いになります。
クレートに入れて乗せなければならなく、「いっちゃん」は未経験です。
私たちの場合は車で移動するので、車で行けるところは家族全員で行きます。
海外旅行の場合は私が居残り、行きたいメンバーだけ行く、という取り決めです。

2)外食に行きづらい
犬オッケーの飲食店も最近は増えていますが、入れない店舗の方が多いです。
慣れてくれば、2〜3時間の留守番でも、犬が慣れてきますが、最初は難しいです。

私たちは迎えた当初は、全く外食に行かなくなり、ウーバーイーツに切り替えました。
現在は近場であれば、外食に行きます。

または、お気に入りの犬同伴OKな飲食店に行きます。
テラス席のみなので、冬は寒いですが・・・

3)学校行事にも行きづらい
私たちは、これまで子供の行事関係は夫婦で参加していましたが、
どちらかが家に残って、「いっちゃん」と一緒にいるようにしています。
授業参観とかであれば、交代で参加しています。


2. 犬のお世話の分担を決める

当然ですが、毎日の世話が必要になります。
誰がどの役割を担当するのかを事前に決めておきましょう!
ただ、仕事や学校行事でできないこともあるので、家族のグループLINEで連絡することがおすすめです。

私たちの場合、子どもはどうせ世話をしなくなる、と期待をしていないので
基本的に全て自分が行う予定で飼い始めました。
子供たちも気が向いたときに一緒に散歩に行ったり、歯磨きをしてくれます。

🐾 お世話の役割分担チェックリスト

項目具体的な内容担当者
食事の準備毎日のフード・水の補充みんな
散歩朝・夕(30分~1時間)月〜金:Aさん、土〜日:Bさん
トイレ掃除トイレシーツの交換、排泄物の処理みんな
ブラッシング・お手入れ週に数回、毛の手入れ・爪切りAさん
しつけトイレ・吠えグセのトレーニングみんな
病院・健康管理ワクチン・健康診断・フィラリア予防Aさん

✔ 「お母さんが全部やる」ではなく、家族みんなで協力することが大切!
✔ 長期旅行の際の預け先も事前に決めておく(ペットホテル or 親戚)

📌 NGパターン

下記のような意見が出たときには注意が必要です。
問題行動の原因になったりするので、分担をしっかりしましょう。

「散歩は気が向いたときだけ」
「汚れたら誰かが掃除するだろう」


3. どんな犬を迎えるか、家族の希望をすり合わせる

保護犬には、小型犬~大型犬・成犬・シニア犬・人懐っこい犬・大人しい犬など、さまざまなタイプがいます
事前に「どんな犬が家庭に合うか」を家族で話し合いましょう。

私たちの場合、話をしてみるとみんなイメージが違いました。
私はアクティブな犬が欲しかったです。
毎日長距離を歩き、冬は雪遊びができるような犬をイメージしていました。そのため、中型から大型の犬のイメージです。
妻はその反対で、グイグイくる犬ではないイメージでした。

保護犬飼い主募集の際、サイトやアプリで探すと、預かっている方の所感を書いてくれています。
保護犬の場合、大人しい、またはビビり、と書いていることが多く、稀に人懐っこい、とかです。

🐾 家族のライフスタイルに合う犬は?

下記のようなチェック項目で、みんなで確認してみてはいかがでしょうか。

チェック項目適した犬のタイプ
散歩は1日1回が限界小型犬・運動量が少なめの犬
アクティブに一緒に走りたい!中型犬・大型犬・活動的な犬
お留守番が長い家庭 ※1大人の落ち着いた犬
子どもと一緒に育てたい社交的で人懐っこい犬
犬を迎えるのが初めてしつけがしやすい成犬
シニアや一人暮らしの家庭 ※2穏やかで手のかからない犬

※1 留守番が長い家庭は譲渡条件に合わない場合が多いです。
※2 シニア、ひとり暮らしは譲渡条件に合わない場合があります。

💡 ポイント 

✔ 犬のサイズ・性格を考えて選ぶ(見た目の可愛さだけで決めない)
✔ 犬の年齢も大切!(子犬はしつけが必要、成犬は落ち着いている)

📌 NGパターン

❌ 「見た目が可愛いから」と勢いで決める
❌ 家族のライフスタイルに合わない犬を迎えてしまう


4. どこから犬を迎えるか決める

保護犬を迎えるには、信頼できる団体・施設を選ぶことが重要です。

🐾 保護犬を迎えられる場所

どこから迎えるか、という点も話をしておきましょう。
場所によっては、家族の予定を合わせる必要があります。

主な譲渡元

✔ 自治体の動物愛護センター・保健所(譲渡条件あり)
✔ NPO法人やボランティア団体(事前面談・トライアル期間がある)
✔ 里親募集サイト(ペットのおうち・OMUSUBI)

過去記事で紹介しているので、こちらからどうぞ>>

📌 確認すべきポイント

✅ 譲渡条件をクリアしているか?(年齢制限・持ち家の有無)
✅ トライアル期間はあるか?(お試しで生活できるか)
✅ 犬の健康状態は?(病気やワクチン接種状況)


5. 生活ルールを決める

犬を迎えた後、「◯◯していいの?」「これはダメ?」と迷わないように、事前に生活ルールを決めておくことが大切です。
私たちの場合は、曖昧だったので、最初は1階リビングのみ→2階に行っても良い→全部オッケー、というようにだんだん拡張しました。犬のために、コンセントカバーをつけたり、齧らないように家具を保護するカバーをつけたり、準備が必要なので、一旦は迎えた時のルールを設定しておいた方が良いです。

また、トイレの場所はトイレシーツで覚えている犬もいますが、場所で覚えている犬もいるので、
毎日いろんなところに変えるとトイレを失敗してしまう原因になります。

家族によってルールが違うと犬を混乱させてしまいます。
みんなで共通認識を明らかにしておいた方が良いです。

🐾 事前に決めておくべき生活ルール

✅ 犬の生活スペースはどこにする?(寝床・トイレの場所を決める)
✅ ベッドやソファに乗せてもOK?(ダメなら最初から徹底)
✅ 食事中に犬をテーブルに近づけないルールを決める
✅ 家族以外の人との接し方(来客時の対応)
✅ 吠えたり噛んだりしたときの対処方法


まとめ

保護犬を迎える前に家族で話し合うことは、犬との生活をスムーズにするために必要不可欠です。
また、家族間で会話量も増えるので、前向きに話していきたいですね。

子ども自身にも考えがあるので、大人の意見を押し付けるのではなく、
一緒に動画を見たり、しつけ方法を学ぶことで子供が積極的に関わってくれるようになります。
ぜひ、以下の項目は会話してみてください。

✅ 犬を飼う覚悟があるか?
✅ お世話の分担は決まっているか?
✅ どんな犬が家族に合っているか?
✅ どこから迎えるか決めたか?
✅ 生活ルールを決めたか?

しっかり話し合いをして、家族みんなで幸せな犬との暮らしを迎えましょう!🐶💕

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