4-2.保護犬トライアル前のリアル|準備から初対面までの流れ

4-2 4.保護犬譲渡の体験談

1. はじめに

保護犬のトライアルとは?

保護犬を迎える際、多くの保護団体では「トライアル期間」を設けています。トライアルとは、正式譲渡の前に一定期間(1週間〜1か月ほど)犬と一緒に生活し、「この子と一緒に暮らしていけるか?」を確かめる期間のことです。飼い主にとっても、保護犬にとっても、お互いを知る大切なステップとなります。

私の場合は約1週間程度でした。

保護犬の中には、過去に辛い経験をした子や、人間との関わりに不安を感じている子もいます。そのため、新しい環境に慣れるのには時間がかかることもあります。トライアル期間を通して、犬の性格や生活スタイルが家庭に合っているかどうかを見極めることができます。

また、保護団体としても「この家庭で本当に幸せに暮らせるのか?」を確認するための期間でもあります。そのため、トライアル期間が終わった後に正式譲渡へ進むかどうか、話し合いを行うことが一般的です。


トライアル開始までの1週間は、迎え入れる準備期間

いざ保護犬を迎えるとなると、「何を準備すればいいの?」と不安になる方も多いはずです。トライアル開始前の1週間は、犬を迎えるための大切な準備期間です。この期間中に、生活環境の整備や必要なグッズの準備、心構えを整えておくことが重要になります。

実際にはトライアル元の団体やボランティアさんに聞いてみてください。
私の場合は「ちばわん」さんから譲渡いただいたので、「ちばわん」のホームページで確認しました。わからないことも多かったので、ボランティアさんにもメールで教えてもらいました。

2. トライアル前の準備|何を用意したか?

私の場合は、以下のような準備をしました。

脱走対策

  • ペットゲート→10,000円くらいで購入しました。私は当初、リビングをわんこのスペースに決めていたため、リビングとキッチンの間に設置しました。今では家全体をわんこオッケーのルールにしていますが、最初は狭いスペースからスタートした方が良いらしいです。

基本の犬具

  • 首輪→合計4,000円くらいで2個購入しました。
  • ハーネス→合計15,000円くらいで2個購入しました。体のサイズはボランティアさんに確認しました。ちょうどのサイズで使用しなければ、脱走してしまう恐れがあるため、大きめで購入するのは避けた方が良いです。
  • リード→合計5,000円くらいで2個購入しました。120cmと150cmを購入しました。
  • 迷子札(首輪とハーネスにそれぞれ必要)→合計5,000円くらいで4個購入しました。首輪、ハーネスそれぞれにつけておきます。また、迷子札は金属に刻印しているものでなければ、迷子でさまよっているうるうちに削れたり、消えたり、ということがあるそうです。

ごはん系

  • ドッグフード→2kgで3,000円くらいでした。食べていたフードをボランティアさんに教えてもらい、ネットで購入しました。同じブランドでも、いろんな種類があるので細かく確認しておいた方が良いです。
  • 食器(ごはん用、水用の皿を1個ずつ)→ごはん用を2個、水用を1個購入しました。合計1,500円くらいでした。
  • 犬のおやつ→こちらもボランティアさんに確認して購入しました。1,000円くらいです。良いおやつは1個1,000円以上するのですが、下手すると1日でなくなってしまうので、継続しやすいおやつの方が良いです。

トイレ関係

  • トイレシート→1,300円くらいで、1パック購入しました。
  • トイレトレー→2,000円くらいで1個購入しました。
  • うんち処理袋→1,000円くらいで1セット購入しました。

わんこスペース

  • 犬用ベッド→IKEAの犬用ベッドを7,000円で購入しました。
  • 床の滑り止め→リビング用に25,000円くらいで購入しました。リビングはフローリングだったので、滑らないように洗えるカーペットを購入しました。
  • クレート→8,000円くらいでハードクレートを購入しました。ハードクレートとはプラスチックタイプです。

飼い主用グッズ

  • 散歩用バッグ→これはありものを使いました。肩掛けバッグがあれば、新しく購入する必要はないかな、と思います。
  • 散歩用水飲み器→ペットボトルにくっつけるタイプを購入しました。1,000円くらいです。

飼うときのルール

  • わんこのスペース→これは家庭によっても違うので、最初に話し合った方が良いです。コンセントにカバーをしたり、毛が落ちたりが考えられます。わんこも、最初は入れていたのに、入れなくなる場所があると可哀想なので、どちらかというと、徐々に広くしてあげる方向で考えた方が良いです。
  • 散歩の時間→朝何時、とか夜何時、とかを決めた方が良いです。

これらの準備をしっかり整えることで、保護犬がスムーズに新しい環境に馴染みやすくなります。


3. 保護している方のご自宅訪問|実際に会いに行く日

事前にボランティアさんにアプリで連絡後、メールでの連絡に切りかわりました。ボランティアさんから「実際に会いに来ませんか?」と聞かれたため、次の土曜日に会う約束を取り付けました。

車で20分ほどの場所だったため、家族みんなで伺いました。
5人で押しかけるのもどうかな、と思いましたが、飼う家族全員の協力を得るためにも、みんなで行って良かったと思います。

滞在は1時間程度でした。
「いっちゃん」を含めて5匹くらいがボランティアさんの家で育っているため、挨拶がわりにおやつをあげるところからスタートしました。「いっちゃん」は引っ込み思案な性格で、他のわんこがおやつを貰いにくる中、部屋の外から首だけ出して見ていました。

ボランティアさんが「いっちゃん」を呼んでくれ、やっとおやつをあげることができました。
最初は撫でさせてもらい、抱っこもさせてもらいました。
私たち家族は初めて中型犬を抱っこするので、抱っこの仕方も教えてもらいました。

妻や子どもたちは、それまでは現実感がなかったものの、実際に会うと「いっちゃん」のファンになってしまいました。帰りの車の中では「早くお迎えしようよ。いつ来る?」と娘が言っていたくらいです。

訪問の際には、譲渡希望の話はせず、その後5日後くらいにメールでお迎えしたい旨を伝えました。


4. トライアル当日に向けての最終準備

トライアル前に購入したものを全て設置しておきました。
また、わんこがイタズラしそうなものは事前に片付けをしました。たとえば、本棚の本や、観葉植物、電源コード、コンセントです。観葉植物はわんこが土、葉を食べる可能性があるため、わんこが入らない部屋に移動しました。電源コードは家具の後ろに隠したり、コードガードで保護しました。コンセントにはコンセントカバーを設置しました。

また、壁には壁用の保護シートを貼り付けておきました。


📌 まとめ|トライアル前の1週間で感じたこと

事前準備は大切

購入しなければいけないものは、早い段階で購入してください。
大体のものはネットで購入できますが、クレートやゲージなどの大型商品によってはすぐに届かない商品もあります。私は3日前までには届くようにしていました。
トライアルの時には、犬をきちんと飼える環境かを判断されます。
必要なグッズが揃っていないと、トライアルが中止になる可能性もあるため、しっかりと準備しておくことが大事ですね。

実際に保護犬に会うことで「気持ちの変化」はあったか?

間違えなく、あります。
実際にわんこに会うと、絶対に飼いたい、守りたいという気持ちになります。
そのため、その感情に流される前に、冷静に「飼うことができるか?」を考えておくことが大事です。

次の記事ではトライアル1日目の体験を書いていきます。

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