トライアル2日目|保護犬いっちゃんに小さな変化が起きた日

保護犬譲渡の体験談

1. はじめに

トライアル初日を乗り越えた翌朝。

「今日はどんな様子だろう」と思いながら目が覚めました。

リビングを見ると、いっちゃんはクレートの横で
丸まって寝ていました。昨夜と同じ場所です。

目が合った瞬間、いっちゃんはぱっと立ち上がって
部屋の隅に移動しました。
「ああ、まだ警戒してるな」と思いました。

でも2日目の終わりには、小さいけれど確かな変化がありました。
この記事では、その変化を全部書きます。

この記事でわかること

・トライアル2日目のいっちゃんの様子(朝〜夜)
・初めての散歩で起きたこと
・ご飯を少し食べた瞬間
・「小さな成長」を見逃さないことの大切さ



朝の様子|まだ警戒、でも昨日と少し違う

朝起きてすぐ、いっちゃんの様子を確認しました。

初日と同じく、リビングの隅に座ってこちらを見ていました。
呼んでも来ない。近づくと後ずさりする。
「変わってないな」と正直思いました。

ただ、一つだけ違うことがありました。

初日は部屋に人が入った瞬間に体が固まっていたのが、
この日は固まらなくなっていました。
目は警戒しているけど、体は少し力が抜けている。

たったそれだけのことですが、
「昨日より少しだけ慣れてきてる」と感じました。

保護犬の変化は劇的ではありません。
ほんの少しずつ、ほんの少しずつ変わっていきます。
その小さな変化を見逃さないことが大事だと、
このとき初めてわかった気がします。


初めての散歩|外に出るまでが一番大変だった

2日目の朝、初めての散歩に連れ出しました。

ハーネスとリードをつけようとした瞬間、
いっちゃんは体を低くして逃げようとしました。

無理につけようとせず、おやつを見せながら
少しずつ近づいて、なんとかハーネスを装着。
玄関まで連れていくだけで5分かかりました。

外に出た瞬間のいっちゃんの様子は、
「固まる」という一言に尽きました。

一歩も動かない。
リードを引っ張っても動かない。
道端に座り込んでしまいました。

無理に引っ張るのは絶対にダメだとボランティアさんに
言われていたので、その場でじっと待ちました。

3分ほど経ったら、ゆっくり歩き始めました。

散歩の距離は家の周りを1周、約5分。
それだけで精一杯でしたが、
「外に出ることができた」という事実が大事でした。

帰宅後、いっちゃんはぐったりしていました。
たった5分の散歩で、それだけのエネルギーを使っていたんだと思います。


昼間の様子|自分で「場所」を決め始めた

昼間、いっちゃんの様子をそっと観察していました。

初日はリビングの隅の一点から動かなかったのが、
2日目の昼には少し移動するようになっていました。

ソファーの裏、テレビ台の横、窓際。
いくつかの場所を自分で試してみて、
最終的に「ここが安心」という場所を探しているようでした。

犬は新しい環境で自分の居場所を探します。
それをやり始めたということは、
「ここは少し安全かもしれない」と思い始めた証拠だと
後で知りました。

声をかけたい気持ちをぐっと抑えて、
ただ普通に生活することを心がけました。
テレビをつける、料理をする、家族で話す。
いつも通りの音と空気を作ることが、
いっちゃんにとって一番の安心材料だと思ったからです。


夕方のご飯|少しだけ食べてくれた

2日目の夕飯タイム。

前日と同じフードを同じ量で置きました。
いっちゃんはフードボウルに近づいて、
においを嗅ぎ始めました。

「また食べないかな」と思って見ていたら、
少しだけ食べました。

全部ではありません。半分以下。
でも、前日はほぼ口をつけなかったのに
この日は少し食べた。

それだけで家族全員がほっとしました。

食べ終わった後、いっちゃんは水を飲みに行きました。
それも初めてのことでした。

ご飯を食べる、水を飲む。
当たり前のことが「できた」というだけで
こんなに嬉しいのかと思いました。


2日目の夜|昨日より少しだけ近い距離

夜、家族みんなでリビングでくつろいでいると、
いっちゃんが自分からリビングの中央に出てきました。

初日は端っこにへばりついていたのに、
この日は少し中央寄りの場所に座りました。

距離にすると1〜2メートルの違いです。
でも私たちにとっては大きな一歩でした。

テレビを見ながら、こちらを横目で観察している。
その姿が「怖い」というより「気になっている」に
変わってきているように見えました。

就寝前、いっちゃんは自分でクレートの前まで歩いていって
においを嗅いでいました。
中には入りませんでしたが、
クレートを自分で確認しに行ったのは初めてでした。

「明日はクレートに入るかもしれない」
そんな予感がした夜でした。


2日目を終えて気づいたこと

2日目は「劇的な変化」は何もありませんでした。

ご飯を少し食べた。
散歩に5分出られた。
リビングの中央に来られた。

それだけです。

でも保護犬との生活は、こういう「それだけ」の積み重ねだと
このときから少しわかってきました。

劇的な変化を期待すると焦ります。
焦ると犬に伝わります。
犬に伝わると緊張が増します。

「今日もちょっとだけ前に進んだ」
それで十分だと思えるようになると、
毎日が少し楽になります。

2日目の夜、ボランティアさんにLINEで報告しました。
「ご飯少し食べました。散歩も少しできました」

ボランティアさんから返信がきました。
「それで十分です。いっちゃんのペースに合わせてください」

その一言が、すごく助かりました。


まとめ|保護犬トライアル2日目のポイント

・小さな変化を見逃さない(固まらなくなった、水を飲んだ)
・散歩は無理に距離を伸ばさない(最初は5分でいい)
・「いつも通りの生活」が犬の安心感につながる
・ご飯を少し食べたら十分。焦らない
・気になることはすぐボランティアさんに報告・相談する

翌日の3日目、いっちゃんにまた新しい変化が起きました。


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この記事を書いた人

HAYATO|元保護犬いっちゃんの飼い主

2023年、生後2ヶ月で保健所に収容されたいっちゃんを保護団体から譲渡してもらい、東京で一緒に暮らし始める。

保護犬を迎える前の不安・慣れるまでの苦労・都内でのお出かけスポット探しを、すべてリアルに体験してきた飼い主として、「迷っている人」「飼い始めた人」に役立つ情報を発信中。

📍 東京在住
🐾 いっちゃん(雑種・推定2023年生まれ・元保護犬)
📝 保護犬を迎えてからの実体験をもとに記事を執筆
🏞️ 週3〜4回、都内公園を中心に実地取材

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