保護犬を迎えて最初に悩んだことのひとつが、おやつ選びでした。
種類が多すぎてどれがいいかわからない。硬さはどうすれば?サイズは?成分は何を見ればいい?ペットショップの棚の前で固まった記憶があります。
いっちゃん(雑種・21kg)との生活で、今は3種類のおやつを場面によって使い分けています。メインで使っているのはドギーマンの「サヤ」、他にジャーキー系と豚の耳も使っています。
この記事では、実際に使ってわかったおやつの選び方と、保護犬との暮らしでおやつが果たす役割を書きます。
保護犬におやつが重要な理由

おやつは「ご褒美」だけではありません。保護犬との暮らしにおいて、おやつは信頼関係を築く最速のツールです。
迎えたばかりの保護犬は、新しい家・新しい人間・新しい環境のすべてが未知です。そこで「この人間が近づくといいことがある」という経験を積み重ねることが、信頼関係の出発点になります。
いっちゃんは迎えた直後、近づくと後ずさりしていました。でもおやつを手に乗せて差し出したとき、恐る恐る近づいてきた。あのときのことは今でも覚えています。
おやつは単なる食べ物ではなく、「あなたは安全だ」というメッセージを伝える手段です。
おやつを使う場面
散歩中のトレーニング(メインの使い方)
いっちゃんのおやつの主な使い場所は散歩中です。
引っ張り対策・自転車への反応を和らげる・「こちらを見る」を教える——これらすべておやつを使いながら進めました。
散歩中のトレーニングに使うおやつは条件があります。
- 小さくちぎれること(1回に大量にあげない)
- においが強いこと(外の刺激が多い中でも犬の注意を引ける)
- 食べやすいこと(歩きながらでもすぐ食べられる)
- ポケットに入れやすいこと
この条件を満たすものを探した結果、今の3種類に落ち着きました。
信頼関係の構築
迎えた最初の数週間は、おやつを手渡しで与えることで「この人間は安全だ」という経験を積み重ねます。
名前を呼んだら反応した、少し近づいてきた、手のにおいを嗅いできた——そういう小さな一歩のたびにおやつを出すことで、保護犬との距離が縮まっていきます。
病院・爪切りなど緊張する場面
動物病院や爪切りのとき、おやつで気を紛らわせると処置がスムーズになります。いっちゃんは病院が苦手ですが、おやつがあるとだいぶ落ち着きます。
実際に使っているおやつ3種類
1. ドギーマン 紗(さや)
いっちゃんのメインおやつです。ソフトタイプのおやつで、ドギーマンから出ています。
なぜこれを選んでいるか:
理由は価格とちぎりやすさです。散歩中のトレーニングでは、1回に大量のおやつを与えると太るし、トレーニングの効果も薄れます。小さくちぎって少量ずつ渡せるものが理想で、サヤはソフトタイプなので指で簡単にちぎれます。
いっちゃんの食いつきも良好。においがしっかりあるので、外の刺激が多い散歩中でも反応してくれます。
気になる点: ソフトタイプなのでポケットに入れると少しベタつきます。小分けのジッパー袋に入れて持ち歩いています。また、無添加とか、そんな感じのこだわりの方だと合わないかもしれません。
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2. ジャーキー系(場面によって使い分け)
鶏むね肉や牛肉のジャーキーを使っています。
サヤとの使い分け:
ジャーキーはにおいが強いのでサヤより注意を引きやすい。自転車が来て固まっているとき、他の犬に反応しているときなど「強めの刺激が必要なとき」に使います。
においの強さで言うと、サヤ<ジャーキーという感覚です。いっちゃんがどうしても反応してしまう場面では、より強いにおいのジャーキーが効きます。
硬めのジャーキーは小さくちぎるのが少し手間ですが、あらかじめちぎってから袋に入れて持ち歩くと便利です。
選び方のポイント: 原材料がシンプルなものを選んでいます。添加物が少ない・保存料不使用のものが望ましい。裏面の成分表を必ず確認してください。
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3. 豚の耳(ごほうび・気分転換用)
豚の耳は特別なごほうび用として使っています。
毎日使うには少し単価が高いのと、カロリーがある程度あるので日常のトレーニングには向きません。でもいっちゃんの食いつきは3種類の中で一番いいです。
病院から帰ってきたとき、爪切りを頑張ったとき、いつもより長い散歩ができたとき——そういうときに「今日は特別」として渡しています。
噛み応えがあるので、歯のケアにもなります。夢中で噛んでいる姿は見ていて楽しい。
注意点: 脂質が高めなので与えすぎに注意。毎日ではなく週1〜2回程度が目安です。
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おやつの選び方【最初にわからなくて困ったこと】
迎えた最初、おやつ選びで困ったことを正直に書きます。
困ったこと① 種類が多すぎてどれがいいかわからない
ペットショップのおやつコーナーは壁一面に商品が並んでいます。最初は本当に何を選べばいいかわかりませんでした。
解決策:まずシンプルな基準を決める
- 原材料の1番目が肉・魚であること
- 保存料・着色料が少ないもの
- ちぎりやすいソフトタイプから始める
この3点だけ決めて選ぶとだいぶ絞られます。
困ったこと② どのくらいの量を与えていいかわからない
おやつのあげすぎは肥満につながります。1日のおやつのカロリーは「1日の総カロリーの10%以内」が目安とされています。
いっちゃん(21kg)の場合、1日の食事量をベースに計算して、おやつは少量を回数多く、という使い方にしています。
困ったこと③ アレルギーが心配だった
保護犬は健康状態が不明なことがあります。最初は1種類ずつ少量から試して、食後の様子(下痢・嘔吐・かゆみなど)を確認しながら進めてください。
複数種類を一気に試すと、何でアレルギーが出たかわからなくなります。
保護犬のおやつに関するよくある質問
- Qいつからおやつをあげていい?
- A
迎えた初日から使えます。むしろ初日から使うことをおすすめします。「この人間が近づくといいことがある」という経験を最初から積み重ねるほど、慣れるのが早くなります。
- Qドッグフードをおやつ代わりにしてもいい?
- A
問題ありません。いっちゃんも散歩中のトレーニングでドッグフードの粒を使うことがあります。カロリー管理がしやすいメリットもあります。
- Qおやつを食べない場合はどうする?
- A
迎えたばかりの緊張状態では、おやつを食べない子もいます。無理に食べさせようとせず、手のひらに乗せて差し出して待つだけにしてください。慣れてくれば自然と食べるようになります。
- Qソフトタイプとハードタイプどちらがいい?
- A
場面によって使い分けるのがベストです。トレーニング中はちぎりやすいソフトタイプ、歯のケアや特別なごほうびにはハードタイプという使い分けが実用的です。
- Q人間の食べ物をおやつにしてもいい?
- A
基本的にはNGです。塩分・糖分・調味料が犬には有害になることがあります。特にチョコレート・ぶどう・玉ねぎは犬に与えてはいけないものとして有名です。チーズ・鶏のゆで肉など無添加・無調味のものなら少量OKとされますが、犬用おやつを使うほうが安全です。
まとめ:保護犬のおやつは「信頼関係の道具」
おやつをどれにするかより大事なのは、おやつをどう使うかです。
いっちゃんとの信頼関係の土台は、おやつを使った小さな経験の積み重ねで作られました。名前を呼んだら反応した→おやつ。手のにおいを嗅いできた→おやつ。自転車が通り過ぎても固まらなかった→おやつ。
「いいことが起きたらおやつ」というシンプルなルールを続けることが、保護犬との距離を縮める一番の方法です。
最初はどのおやつでも構いません。まずシンプルなソフトタイプを1種類買って、使いながら合うものを見つけていけばいい。おやつ選びに正解はひとつではないので、いっちゃんに合ったものを探す感覚で始めてみてください。
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